お手本は旦那様。

うつ、パニックを経験してやっとがんばることをやめた。「自分を知る」を続ける39歳女性の記録。

健康なのにできない人と病気があるのにできる人

【2018年05月31日】

 


今日は高校の時の友達に会ってきたんだけど。

 

私が不妊治療をしているという話をした。
排卵辺りでお腹が痛くなる症状が出て、約束の時間に遅れてしまったから、説明するためだった。

すると彼女は「健康なら大丈夫だよ、健康であれば…」と言った。

私は「健康だけどできないんだよ」と言った。

そして、彼女は現在二児の母なんだけど、1人目出産してから てんかん を患ったということを知った。
急に意識を失うこともたびたびあり、抱いた子供を落としたこともあるそう。
だから子供と2人きりにできなくて毎日実母が来てくれるそう。

2人目は賭けだったそうで、見事その賭けに勝利したわけだ。

毎日の服薬が欠かせないので、母乳で育てたかったが早々に断乳し、子供にかわいそうなことをしてしまったと、苦労もあったそうだ。

なるほど、だから健康でさえあればと思うのね、と思ったが、
「健康じゃなくても子供産んでるじゃん」
と言った。

健康なのにできなくて
病気なのにできる

てんかんは脳の疾患だから首から下は全く問題ないってことなんだろう。

だからそれとこれとは関係がないと頭では思うのに、なんだかモヤモヤした気持ち。

 

《2019年2月19日追記》

きっと彼女は産んだ後のことを言っているのだろう。

健康でなければお世話をすることもままならず、逆に自分が落としでもしたら危害を加えてしまう。

母親として子供に色々してあげたいことがあるのにできない苦しみがきっとあるのだろう。

でも。でも申し訳ないんだけど、それは私のような「持たざる者」にとっては遠い話だ。

私は常日頃から、家事・育児は男も女もできるが、妊娠は女にしかできないと言って家事を夫と一緒にやっている。

産んでしまえば、極端な話、私が死んでも、夫と、子供好きな姑と、両実家の面々で育ててもらえると思っている。

極端な話はさておき...育児は知恵を絞って協力してもらって乗り越えられると思う。

だが、妊娠はどうだ。

育児と同じく「こんなやり方がある」「〇〇さんはこうしたらしい」「〇〇に相談してみよう」と言う時もあるが、

「こればかりはご縁だから」とか「コウノトリのご機嫌が」などとも言う。運の向きが大きい。

決して「健康であれば」妊娠できるわけではない。

 

彼女は第一子を健康な時に産み、第二子を病気を持ちながら産んだ。

もし第一子を何の問題もなく産み、第二子を苦労して産んだのなら、病気もなく健康であれば第一子の時のように何の問題もなく産めるはずと、自分の経験から思っているのかもしれない。

世の中には原因不明の不妊の人がいるのだよ。

私は帰宅してから てんかん について調べたり、学生の時に倒れた人がいて、多分あの人は てんかん だったんだろうと思い出したり(救急車は呼ばなくていいと言っていた)したのだが、

彼女はその後どうしただろうか。

 

私は子供を持つ人と持たない人はお互い気持ちは分からないと思っている。

それと同じできっと彼女も てんかん の苦しみはなってみないと分からないと思っているだろう。

でも私は、目の前の人が「これに苦しんでいる、悩んでいる」と言ったら、分からなくても、その気持ちに寄り添いたい。

そんなことがあるんだね、知らなかったから勉強になったよ。

そんな苦しみがあって、こんな風に乗り越えてきたんだね、がんばったね。

って言ってあげたい。

彼女は自分の話ばかりだった。

それが残念だった。