お手本は旦那様。

うつ、パニックを経験してやっとがんばることをやめた。「自分を知る」を続ける39歳女性の記録。

うつ期間終了(仮)

もしかしたら、うつ期間はわずか1週間で終わってしまったのかもしれない。

そう思ってしまうほどすっきりしてしまった。

 

7/30、精神科で先生から「薬を飲みながらできることだけやっていきましょう」と言われ実行した。それから仕事のチームリーダーにも体調のことを話して「私のことを少し見ておいていただけると助かります」とお願いした。リーダーさんは私の話をしっかり聞いてくださり、その後、実際に私の失敗をフォローしてくださった。お話しておいて良かった。本当にありがたい。

 

その応対中のことで気付きがあった。

リーダーさんの言葉が全く頭に入ってこなかったのだ。

リーダーさんが日本語を喋っているのは分かる。でも言葉が目の前を流れて通り過ぎ、全く掴めない。F1カーか新幹線かってくらい高速で目の前を通り過ぎていく。体調が悪いとこんなに人の話が頭に入ってこないのかと驚くほど。

正しいご案内をし、間違っていたことを謝罪し、文句を言われ、お客さまに必要な案内を終え、電話を切ると、頭に激痛が走った。頭の奥の方からモヤモヤとして気持ち悪さを伴う片頭痛の痛みの中でもかなりひどい方の症状。

電話に出る前はこんなに痛くなかったのに、たった30分仕事をしただけでこんなに状態が悪くなってしまうなんて。

ちょうどお昼休憩を取る時間になっていたので席を立とうとしたが、足に力が入らない。椅子の背もたれを持ち、フラフラしながら休憩室に向かった。

午後の仕事もどうにかこなして帰宅。すぐ寝た。4時間くらい寝て起きたが今度は眠れない。

深夜2時頃、夫が腕枕してくれようとしたけど頭痛がしてるからそれもできない。膝を抱えて横になっていると泣けてきた。夫の横でワンワン泣いた。何ヶ月振りだろう。過呼吸を起こしそうになりながら鼻水を出すと「なんでこんなことになったんだっけ」と思った。すると目の前のモヤが急に晴れた。スイッチがカチッと切り替わったような感じがした。気持ちが落ち着いて、あんなに混乱していた頭が明瞭になっていた。

よく分からない。でももう大丈夫なんじゃないかって気がした。朝までよく眠れた。

朝起きたらまた憂鬱に戻ってた、なんて経験が何度もあるので自分でもどうかなと思っていたが、大丈夫なままだった。

仕事行ったらやっぱりダメだった、なんて経験も何度もあるので、こちらも警戒して薬を飲んで挑んだけど、大丈夫だった。

 

実質、右往左往したのは月曜から木曜までの4日間のみ。こんな短期間で治まるなんて初めてだ。先生が「一時的に混乱しているだけ。徐々に良くなる」と言われたのは気休めではなく、本当だったんだなと思った。

そして思ったのだ。これは、うつと片頭痛が一番酷かった20歳前後の経験の追体験だったのでは、と。

《つづく》