お手本は旦那様。

うつ、パニックを経験してやっとがんばることをやめた。「自分を知る」を続ける39歳女性の記録。

「ブルータス、お前もか」事件(仮)

(2021年9月10日更新)

今の会社で働き始めて8ヶ月。

1日4.5時間、週4日勤務とフルタイム勤務の半分の勤務時間でも、体調と折り合いをつけながら働く私にとっては辛い時もありながら、それでもどうにか勤務を続けてきましたが。

12月17日に行われた契約更新面談にてショックなことを告げられました。

「出勤率が低い。また、待機に入る時間、最初の1本目を受電する時間が遅いのは出社時間が遅いからではないか。改善してほしい」

・・・。

正直…またか…と思いました。

 

片頭痛とうつの発症で「普通」の社会性を失って、これまで約20年。

こういうセリフ、ずっと言われてきました。

「アサヒさんは仕事も真面目できちんとできるし、接客も明るくていいんだけどね…ただもう少し休まずに出てこれない?」

「それじゃ信用されないよ」

「体調管理をしっかりお願いします」

・・・。

あのね、毎日体調に気を付けて生活してやっとこの社会性なんですよ。

体調管理なんてずっとやってる。

今なんて、呼吸器科を月1回、精神科を月1回、漢方内科を月2回行って、具合が悪ければ臨時でさらに行くし、薬なんか毎日9種類(2袋、13錠、2吸引)も飲んでるわ!!

書いてて自分でも引いたわ!!(笑)

片頭痛の対処、下痢したときの対処、喘息の調子が悪くなったときの対処、メンタルの状態が悪くなったときの対処、それらと生理が重なったときの注意点…

色々と苦心しながら、どうにかこうにか社会生活やってるんですよ。

 

この会社は入社面接時にちゃんと持病のこと説明してて、その上で雇われてるはず。

多少の理解と余裕があるんじゃないかと思った。

でも結局辿り着く先は同じだった。

「ブルータス、お前もか」な気分。

 

どんなに努力しても、どんなに能力があっても(私には採用くらいの能力が最低限あると仮定して)、結局、出てこれるか、これないかで判断される。

皆勤できるだけの、私より仕事のできない人が評価される。

そういうのは、もう、うんざり。

 

なんかそういう色々な感情が噴き出してきて、面談中に泣いてしまいました。

面談した方は私の話を聞いて、努力を重ねてきたこと、悔しい思いをずっとしてきたことに理解を示してくれた。

そしてこう提案されました。

「今までも、どうしても出勤できないときだけお休みをされているから、それを出てこいとは言えません。だから出勤率はもうこれ以上がんばらなくていいです。

では出勤時間についてはどうでしょうか?

私はアサヒさんが何時に出勤されてるか知りません。知っているのは、待機に入った時間と、最初の1本目を受電した時間のデータだけです。知らないのに早く来いと指示を出すことは私はできません。

なので、これからしばらくの間、出勤時間と待機に入った時間をメールで知らせてもらえませんか?

それで本当にこの2つに関係性があるのか分かります。

アサヒさんにとっても、記録して知らせるという行為を通じて時間を気にする習慣ができたり、今日は少し遅くなったなとか気付きが生まれたりして良いと思います。

また、会社に対しても努力されてる証拠として提示することができます」

・・・。

まさか出勤率はがんばらなくていいと言われるとは思ってもみませんでした。

これまではだいたい「会社の指示だから仕方ない」という大義名分で「欠勤する奴は迷惑だ」という自分の本音を隠してる人がほとんどでした。

正直毎日メールで報告するのは面倒だし、監視されているようで嫌だなと思いましたが、ここまで言ってくれる人は初めてだったし、冷静になって考えてみれば、確かに出勤時間が遅めになりがちなのは遅刻癖から来ているところがあって、改善の余地がある。

なので提案に乗ってみることにしました。

 

この日の夜はなかなか寝付けなくて4時間しか眠れませんでした。

昼間の出来事を何度も繰り返し思い出しては、悲しくなったり、虚しくなったり、怒ったり、奮い立たせたり、理性的になろうとしたり。

そんでなんか開き直りました(笑)

出勤率とか出社時間とか、そんなことで評価されてたまるか!

私は仕事はちゃんとしてる!

評価されないなら、評価される土俵に立ってやる!!

いつもは7時にセットしているめざましを6時半にセットして、30分早く出勤することにしました。

 

翌18日。

出勤時間を早めても渋滞で、結局いつもより10分早い出社になった。

うん。

なんか何もかもが余裕。

業務に入る前の準備も余裕だし、同期の人とお話をする時間もあるし、トイレに行く時間もあった。

時間に余裕があるので、心なしか、気持ちにも余裕がある気がする。

相変わらずトイレに行く回数は多いけど、恥ずかしさは減ったような。

なるほど、これは良い。

余裕をもって就業時間をむかえる心地よさを経験しました。

 

その後。

今までよりも10分早く出勤するのを、多少早かったり遅かったり波がありながらも継続。

次回3月の契約更新面談では無事契約を更新。

出社時間と待機時間を報告するメールは4月まで続き、その役割を終え、終了。

私の古傷に障るショックな出来事でしたが、無事乗り越えられました。