お手本は旦那様。

うつ、パニックを経験してやっとがんばることをやめた。「自分を知る」を続ける39歳女性の記録。

就職しました

2019年10月から職業訓練に通っていましたが、無事就職することができたので、その経過をまとめておきたいと思います。

 

少し時間を遡りますが、訓練に通う前の2019年1月に、私は前職の職場で過呼吸になって通えなくなり、そのまま2月の契約更新をせず退職しました。

これまでにも鬱症状が出て精神科に通院したことがあったことから、「またか」という気持ちはありましたが、今回は限界を感じながらも騙しだまし働いていての結果だったので、「もう二度と繰り返さないようにもっと自分を知らなければならない」との気持ちから『自分を知る』ということを始めました。

 

過呼吸になってから『自分を知る』を始めるまでの心理的な過程・変化を知りたい方は、ブログトップにも表示している

ご案内 - お手本は旦那様。

から順番にご覧ください。

ただ、見なくても就職までの流れは分かります。

 

さて、ひたすら『自分を知る』をやっていく中で、働くということに対していくつか考えが見えてきました。

・私は幸せになるために生きているのであって、生活するために生きているのではない。よって、生活するために仕事をするという働き方はもうしない。「〇万円稼がないと生活できないから働く」という働き方はやめる。

・収入が少ないなら少ないなりの生活をすればよい。

・もし販売の仕事なら「商品として売りたい商品」を売る仕事を選ぶ

・『普通』にとらわれない。『普通』の1日8時間週5日勤務みたいな仕事は私はできない。もう頑張らない。いい意味で諦める。

・通勤時間も少し時間をずらせば渋滞に巻き込まれずサッと通勤できるのに、時間もガソリンも消耗してバカバカしいとしか思えない。『普通』の朝行って夕方帰ってくる働き方はしたくない。

 

そして7月に、今通ってる職業訓練の説明を聞きました。

内容はオフィスソフトのパソコンスキル、ビジネスマナー、コミュニケーションスキル。

私は前職でパソコン操作に困ったことはほとんどなかったんですが、もっと早くできるようになるならそれに越したことはないし、ビジネスマナーは新卒時の就職がうまくできず、新入社員研修みたいな職業教育を受けたことがなかったので、『これが正解』というものを学ぶ機会が欲しかった。

あと、一番魅力的だと思ったのは『人生設計の手がかり発見・見直し』という項目。今まさに自分を見つめ直している最中だったので、ぜひ受けたいと思った。

9月に応募、面接。無事合格して10月から訓練を受けました。

 

10月の授業の中で、私が就職するにあたって重要な気付きを与えてくれた授業が2つあります。

1つ目は、ジョブカードを使った経歴の振り返りです。

自分の学歴、職歴、資格・免許などをジョブカードに書き込むことで経歴の振り返りをします。その中で何を学んだかも一緒に考えて書きます。

私は前職は8年勤めたんですが、それより前の独身時代は数ヶ月で辞めた会社が数社あるという職歴で、正直に言うと「恥ずかしい」と思っていました。

それを先生に言うと、先生はジョブカードの職歴を指差しながら「でも、例えばこの仕事で学んだことの欄に『黙って黙々と仕事するのは合わないということが分かった』と書いてますよね。それは次の仕事を選ぶときに参考になりますよね」と。

確かにそうだと思い、「ではそれを繰り返して、試行錯誤をしながら自分に合った仕事を見定めようとしていたと捉えることができるということでしょうか」と聞くと、「自分のキャリアを恥ずかしいで終わらせるのではなく、そう捉え直すことができますね」と言われました。

そうなると、「短期間で辞めてしまった」という認識が、「むしろ短期間で気付けて良かったね」ということになって、認識が180°変わることになる。

そんな風に捉えることができるなんて、青天の霹靂でした。

 

2つ目は、『自己理解・仕事理解を深めましょう』という授業です。

その授業を受けながら「あぁ、『自分を知る』はつまり自己理解・仕事理解のことで、私は自分でこれをやっていたんだな」と気付きました。

つまり、自分は何が好きで、何が嫌いで、何ができて、何ができないのか。何をしてきて、何をしたいのか。どういう働き方をしたいのか。どうしてその仕事がしたいのか。

突き詰めるのは大変なことですが、『考え抜く力』が大事だと学びました。

そうやってあぶり出した『したい』と『できる』、それから『企業が求める人材』。この3つが合わさったところが『適職』であるとアドバイスをいただきました。

 

あぶり出しをやっている最中の11月、コールセンターへ職場見学の機会がありました。

それを主人に言うと「向いてるんじゃない?」と言われ、理由を聞くと「説明するの得意だから」と。

そう主人に言われたと先生に言ったら、「私も向いてると思います。コールセンターの仕事は今までやってきた接客のスキルも十分に活かせるし、電話での応対だから言葉を扱う力を業務を通してスキルアップさせることができる。また、他の仕事より時給が高いことが多いから、そういう意味でもキャリアアップになりますね」と…!

それはイイ…!

信頼できる人たちにそう背中を押されて、とりあえず求人を探してみるところから始めてみました。

 

12月の上旬は毎日のようにハローワークの求人検索を行っていました。でも地域性や時期も関係あるのか、コールセンターの求人は数が少なく、あったとしても勤務時間が8時間とかで、私の条件とは合いませんでした。

私の条件は、勤務時間が1日5時間週4日、通勤時間は車で2,30分圏内、主人の扶養の範囲内での勤務。

仕事内容はコールセンターと思っていましたが、一口にコールセンターと言っても、お客様のお問い合わせにお答えするような仕事もあれば、注文を受け付けることが主な業務で商品の説明は営業職に引き継ぐところまでが業務という仕事もあり、色々なコールセンターがあるんだなということが分かりました。

前職で受注センターを持ってる会社に何度か発注の電話をしたことがあったので、そのイメージだと、注文を受けるのが主な業務は機械的な印象で、私には合っていないように感じました。注文を受けるのに必要な情報は表にまとまるくらい決まった内容で、その業務を通して言語能力が上がるとは思えない。実際にはそうではないのかもしれませんが、私にはイメージがつきにくかった。

なのでお客様にご案内やご説明をするのが主な業務で、私の長所である丁寧な接客が活かせるような職業がいいかなという考えに達しました。

その点で考えると、別にコールセンターじゃなくても、例えば、病院の検査の前に説明する看護補助の仕事とか、保険の窓口の仕事とか、コンサートホールのご案内・誘導の仕事とか、他の求人にも目を向けることができました。

ですが、今後のキャリアも考えて、一番次に活かせそうな職務能力を伸ばせそうなのはやはりコールセンターでのお問い合わせに答える仕事かなぁと思い、今度はハローワークではなく、インターネットで検索していると、1社良さそうなところが見つかりました。

 

電力会社のコールセンターを運営するA社。

引っ越しに伴う電気の停止・開始の受付、料金や契約プランに関するお問い合わせに答える仕事。

引っ越し前のこの時期に必ず見る求人でした。でも他の時期には見かけないので、一番人が必要になる時期にたくさん採用して、あまり必要でない時期にシフトで人員を調整する感じかなとイメージしました。

給与や勤務時間など、条件面は私の希望通り。ただ勤務開始日が訓練期間中なので、途中で退校しないといけないのが気がかりでしたが、やっと私の希望に合う仕事が見つかったのでもし採用されたらそれは仕方ないと諦めて応募しました。

応募はインターネット上で。電話でお話して面接日決定。当日は面接・筆記試験・タイピング試験という内容で、履歴書等の提出はなし。提出なしという会社は初めてだったので不安になり先生に確認したところ、「面接で必ず志望動機は聞かれるし、自分用の資料として履歴書は作成して持参してください」ということだったので、持参しました。

当日会場に着くと、履歴書の簡易版みたいな書類を記入しないといけなくて、持参しておいて本当に良かった…!

タイピング試験は業務で使用しそうな文章5つを2分でタイピング。筆記試験はA4用紙両面に漢字の読み書き、難読地名、敬語、間違い探し、計算など。面接は雇用契約書みたいな書面をお互いに確認しながら、質問しながら進め、最後に志望動機と「数あるコールセンターの中でどうして弊社を選んだのか」を聞かれ終了。

あまり仕事がない時期は人員を調整してあまりシフトに入れないようなこともあるのかなと思ったんですが、調整をしたのは梅雨あたりの2ヶ月間だけで、あとは普通に仕事があるそうです。確かに梅雨の時季は引っ越しも減るだろうし、想像したら分かることだったかもなと。失礼いたしましたと詫びました。

全体で1時間半くらいかかりました。

こちらは無事内定をいただいたんですが、もう1社受けた会社に決めたので結局辞退させていただきました。

 

そのもう1社は、職場見学でお世話になったB社。ダイレクト型の自動車保険を扱う会社のコールセンターです。

インターネット上で保険の加入や見直しを検討されている方からのお問い合わせに答える仕事。

職場見学に伺った時に、綺麗で働きやすそうな職場環境だったのと、上司となる方が優しくしっかりと質問に答えてくださったのが好印象でした。

自動車保険を扱うので、しっかりと知識を知っておく必要がありますが、そこは2ヶ月間しっかり研修期間があるので、毎日休まずに研修についていくことができれば問題ないかなと思いました。

…が、問題は研修期間中は9時~17時の勤務になること…

研修期間が終われば、私が希望する9時~14時で勤務できるんですが、一緒に入社する人たちと一緒に研修するから仕方ないとは言え…私にとっては研修の2ヶ月間が忍耐だなと思っています。

⇒当初はそういうお話でしたが、あとで研修期間も9時~14時、週4になると連絡がありました。ほとんど唯一の懸念材料だったことが解消されたので、私の不安もかなり軽くなりました。

 

訓練校を通じて面談する日が設定されていたので、その日に色々と質問させてもらって納得した上で面接のお約束をさせていただきました。

当日は面接・タイピング試験・適性検査。履歴書等はこの日に持参して提出しました。

面接は30分くらいかかったでしょうか…退室してから担当者の方から「長かったですね」と言われました。様々なことが質問され、独身時代の短期間で辞めた会社の退職理由を1社ずつ全部答えたり、体調について薬を服用するタイミングまで聞かれたりしたのが、答えていて辛かった…

あと、「もし職場に苦手な人がいたらどのように対処するか」とか「前職でここに気を付けて仕事をしていたという点を3点」とかの質問がされて、想定してなかったのでその場で考えて答えました。

タイピング試験はコールセンター業務のテキストみたいな文章を5分間でタイピング。

適性検査は試験というより検査なので、少し気楽に答えました。内容は、同じ意味の言葉を選択するとか、間違い探し、記憶問題など。

全体で2時間半くらいかかりました。

内定をいただいたので、こちらに入社の意思を伝えました。

 

以上が、私が前職を辞めてから就職するまでです。

正直に言うと、最初、コールセンターに職場見学に伺った時は、「保険という商品にそこまで魅力を感じていないからここはやめておこう」と思っていました。職業訓練前の気付きとして「商品として魅力を感じる商品を売らないと仕事が楽しくない」ということがあったからです。

でも今回は商品ではなくご説明するという業務に関心があるということに重きを置いて決めてみました。この業務にやりがいを感じるというのは前職の時にも感じていたからです。(そしてそれによって売り上げが上がればなおやりがいを感じます)

働いてみた結果、「やっぱり大事なのは業務じゃなくて商品だわ」となれば、それはそれでそういう気付きがあったな、ということだし、何も失敗にはならない。そこには学びがあるだけだと思います。

 

 

入社日は4月1日なので少し間が空きますが、入社までの間、訓練で学んだ電話応対、クレーム対応の技術、敬語の使い方、タイピング能力などを忘れないように復習して、生活リズムを崩さないようにして過ごしていきたいと思っています。