お手本は旦那様。

うつ、パニックを経験してやっとがんばることをやめた。「自分を知る」を続ける39歳女性の記録。

ただそばにいて、愛を伝えて。

有名人の方で自殺された方がいらっしゃると、

必ず

「誰か気付けなかったのか」

「何かできたんじゃないか」

「もしこうなることが分かっていたら」

と言う人がいる。

 

もし、

誰かが気付けたとして、

何かができるチャンスがあったとして、

こうなると分かっていたとして、

 

あの世に片足突っ込んでる人に

誰が何をできるんだ?

っていつも思う。

 

うつ病経験者だから言うけど、

 

今まさに苦しんで、

泣いて、叫んで、叩いて、

暗い言葉ばかりの人の

ただそばに、

ただそばにいる。

ただそばにい続けることができる人が、

この世に何人いた?

 

それができない人に

何ができるっていうんだ?

 

思い上がるのもいい加減にしろって思う。

 

私は本当に人の縁に恵まれていて、

危機的な時にそばにいてくれる人がいた。

ただ運が良かっただけで、

もしそうじゃなかったら

もうとっくの昔に死んでた。

 

だから、

「何かできたはず」って

いつまでも悔やまなくていい。

ただ縁がなかっただけ。

 

相手はもうあの世に片足突っ込んでるんだから

縁があったら相当なラッキー。

その相当なラッキーがなかったってだけ。

 

相手は相手の人生を生き切ったから

あなたもあなたの人生を生きて。

 

大切に想っている人に愛を伝えて。

気持ちは思ってるだけじゃ伝わらない。

舞台に立って、

最後列に座ってるあの人に伝わるように

愛を伝えて。

眉一つ動かせば伝わると思ってるのは

あなただけだよ。

 

そしたら

もしかしたら

救える命を救えるかもね。

 

私はそう思います。