お手本は旦那様。

うつ、パニックを経験してやっとがんばることをやめた。「自分を知る」を続ける39歳女性の記録。

『病気のメッセージ』

(2019年01月17日更新、7月15日追記・編集)

過呼吸で強制停止がかかって、結果的に夫婦関係が改善して、少し落ち着きを取り戻した私。

先生に「うつやパニックはストレス反応だ」と言われ、意外だったけど、それは今だけだということだし、「また暗い世界に戻ってしまった」と思っていたけど、ゆっくり治して過ごし方次第ではもう戻ってこないようにもできるということ。

そのために、今、しっかり向き合おう。そう、思いました。


田仲真治さんの
「病気と闘うのをやめ、病気のメッセージを受け取りましょう」
という動画を見ました。

『辛いこと頑張ってきて、ここで病気が治ったら、なーんだ、になる。
私が頑張ってきたことをわかってもらえるまで治っちゃいけないって思ったんです』

てところで涙が。

抗がん剤も最近は悪いことばかり言われるけど、最初に抗がん剤を作った人は、これで1人でも多くの人を助けたいと思って作ったはず。
そこにフォーカスして投与を受けたら、髪が抜けることもなく、回復に向かった』

 

きっと体外受精も、1人でも多くの女性に妊娠の希望を叶えて欲しいと思って考え出されたはず。
でも私は体がきつくなりそうなこと、多額の費用がかかること、悪い面ばかり考えて躊躇してきた。

しばらく考えて、私は妊娠したら何の都合が悪いのだろうか、と思ったら、
ふと、
『頑張ったら報われた』ということをしたくないのでは…
と思って…ドキッとした…

三姉妹の真ん中で、
長子のように親を物理的に独占することもなく、期待されることもなく(期待と共にプレッシャーもあるだろうけど、それすらも持たざる者には羨ましい)、
末子が生まれれば親を奪われ、
末子のように奪われずに可愛がられ続けることもなく、
何か親の気を引けることは、勉強や書道や美術でいい成績を取ること、何か親の役に立つこと。
「役に立たないと愛されない」
「役に立つことが価値のあること」
うつ病になった時、私を一番苦しめたのは「自分が何の役にも立たないこと」だった。

今は「役に立たなくても夫は気にしない。役に立つか立たないかは夫にはあまり重要ではない。役に立たなくても夫は変わらず愛してくれる」らしいので、
あまり苦しまなくなった。

役に立つように頑張らなくていい世界を知った。

頑張ればどうにかなる世界で生きてきた私には晴天の霹靂というか、すごい世界だった。

頑張らなくてもどうにかなるのだ。

頑張っても頑張らなくてもどうにもならない時もあるだろうけど。

頑張りと成果は関係ない。

それを知ったから、
不妊治療頑張って授かったら、
「頑張ったから報われた」ことになる。

やっぱり頑張る方がいいんだ、になる。

 

あー、そうか。

 

もう頑張りたくないんだな。私。

頑張るの辛いんだな、私。

涙出てきた。

 

涙が出るということは、そこに私の本質があるということだ。

私の感情が揺さぶられることがそこにあるということだ。

『病気のメッセージ』...

1度目のうつ、高校2年生の時、部活の人間関係でボロボロだった私を唯一止めてくれた先生の声が浮かんだ。

「アサヒ!もう止めろ!」

重い足取りで部室に向かう私を発見して駆け寄ってきた先生。ギュッと抱き締めた先生の腕の中で私はワンワン泣いた。「でも行かなきゃ」という私に「もう行かなくていい」と先生は言った。しばらくその押し問答をして、私はやっと『行かなくてもいいんだ』と思えた。

...そんなことを私は繰り返してきたんだな。その押し問答をまだ続けてる。もう止めなきゃいけない。

きっと、今、強制停止を受けたのはそういう時間なんだ。

人生の勉強をする時間。

そのためには、まず、自分を知ることだ。

色々なものに触れて、何が自分の感情が揺さぶるのかを知る。

自分は何が好きなのか、嫌いなのか、どうしたいのか、したくないのか、どうなりたいのか、なりたくないのか...何も分からない。

 

「自分を知る」ということを始めました。